[2023年度版]京都工芸繊維大学に受かる対策

[2023年度版]京都工芸繊維大学に受かる対策

23.3.01

大学受験専門の予備校・塾のラクヨビNEXTが、毎年合格者を輩出している経験をもとに、京都工芸繊維大学に受かる方法を紹介していきます。

就職に強いことで有名な京都工芸繊維大学への合格にラクヨビNEXTが導きます!

この記事を読むと以下の悩みが解決されます!

この記事で解決できること
  • 京都工芸繊維大学の入試方式の利用の仕方がわかります。
  • 京都工芸繊維大学の偏差値・合格最低点から見方がわかります。
  • 京都工芸繊維大学の入試科目ごとの対策方法がわかります。

京都工芸繊維大学に受かる対策1
入試方式を知ろう

京都工芸繊維大学の入試方式

京都工芸繊維大学には、一般プログラムと地域創生Tech Programという教育課程があり、それぞれに、一般選抜とダビンチ入試(総合型選抜(旧AO))の定員が設けられています。

下記の表を見ての通り、地域創生Tech Programの定員は各課程の5%以下となっており、非常に狭き門となっています。

プログラム
(教育課程)
一般プログラム地域創生Tech Program
定員553名30名

地域創生Tech Programとは

地域の課題を理工の知で解決するというプログラムの一環で、3年次後期から京都府北部の福知山キャンパスで学業を行うプログラムになっています。

各自が工芸科学部に設置された教育プログラムによって教養や専門基礎を身に付けたうえで、京都府北部をフィールドとして、地域課題をテーマとした学習やインターンシップによる多様な実践的体験を積みます。

これらの経験を経て、各自の専門力を生かした課題解決型プロジェクトを実践することで卒業に到るプログラムです。

地域創生Tech Program | 京都工芸繊維大学 (kit.ac.jp)

という内容になっており、課題解決型プロジェクトの実践経験やインターンシップ経験を積むことができ、就職活動においてアピールできる内容となっています。

ダビンチ入試(総合型選抜(旧AO))とは

大学入学共通テスト及び個別学力試験を免除し、学びたい意欲を基本に、チャレンジ精神、行動力、論理的思考などを、第1次選考と最終選考の2回の選考により評価し、選抜を行う自己推薦方式の入試です。

受験時期:①第一選考 10月上旬 合格発表 10月中旬

     ②最終選考 11月上旬 合格発表 11月中旬 入学手続き 11月下旬

受験方法:①第一選考 講義及びレポート(一部英語のライティング・スピーキング)

     ②最終選考 面接・グループディスカッションなど(学科によって異なる)

過去の選考内容 令和4年度 | 京都工芸繊維大学 (kit.ac.jp)

以上の内容になっており、学力試験は免除され、講義や課題提示を受けてのレポート作成、グループディスカッションといった表現力や論理的思考力が問われる入試です。また入学手続きの後に約4か月間大学でスクーリングを行うなどダビンチ入試そのものが、体験入学のようなプログラムになっているのが特徴です。

京都工芸繊維大学に受かる入試方式まとめ
  • 京都工芸繊維大学の入試方式には一般プログラムと地域創生Tech Programがあります。
  • 地域創生Tech Programは課題解決型プロジェクトの実践経験やインターンシップ経験を積むことができます。
  • ダビンチ入試は学力試験を免除され、表現力や論理的思考力が問われます。

京都工芸繊維大学に受かる対策2
偏差値・合格最低点の見かた・考え方

2022年度入試結果(前期試験)

課程
共通テスト
ボーダー[%]
二次試験得点率
ボーダー[%]
合計得点率
ボーダー[%]
2次試験
偏差値
応用生物学57.4 59.1 61.464
応用化学51.5 60.361.364
電子システム工学60.057.960.862
情報工学58.063.1 66.164
機械工学55.6 57.3 61.364
デザイン・建築学55.3 59.264.665

2022年度入試結果(後期試験)

課程
共通テスト
ボーダ[%]
二次試験得点率
ボーダー[%]
合計得点率
ボーダー[%]
2次試験
偏差値
応用生物学62.0 67.569.868
応用化学63.8 61.368.871
電子システム工学65.860.870.171
情報工学65.8 59.069.6 71
機械工学65.160.069.071
デザイン・建築学63.4 45.462.964

入試結果からみる京都工芸繊維大学のレベル

英語と数学の問題は全課程共通の入試科目であり、物理、化学、生物は課程により受験科目が異なります。電子システム工学、情報工学、機械工学は問題及び配点がすべて同じであり、課程別の難易度を比較することができますが、年によってさまざまです。ただ、近年の人気度から、情報工学の難易度が高い傾向にあります。2022年度の入試でも同様であることが表からわかります。

2022年の(難しかったと言われる)共通テストのボーダーは51~60%であり、合計得点のボーダーが60~66%であることから、2022年の共通テストをこれから解くという受験生は、60%程度をまずは目標にしてやってみましょう。2022年の過去問を解く際には、65%程度を目指して解いてみるのが良いでしょう。受験本番前の時期であれば、70%程度とれるようになっておきたいです。

京都工芸繊維大学の偏差値

課程
前期試験偏差値 後期試験偏差値
応用生物学52.5
応用化学55.057.5
電子システム工学55.057.5
情報工学57.560.0
機械工学55.057.5
デザイン・建築学55.0

偏差値からみた京都工芸繊維大学のレベル

偏差値からみた京都工芸繊維大学のレベルは関西圏の国公立でみると、京都大学>神戸大学≧大阪大学>大阪公立大学≧京都工芸繊維大学のようなイメージとなります。二次試験を結果や偏差値をみると後期は京都大学前期不合格者などが受験し、レベルが上がっていると考えられます。

京都工芸繊維大学の過去5ヵ年の合格最低点

前期試験

過程(年度)共通テスト
(センター試験)
   2次      総合   
応用生物学(2018)338406791
応用化学(2018)245282581
電子システム工学(2018)292369726
情報工学(2018)291377725
機械工学(2018)291386731
デザイン・建築学(2018)253318622
応用生物学(2019)340458835
応用化学(2019)260330636
電子システム工学(2019)298389737
情報工学(2019)307374730
機械工学(2019)275396746
デザイン・建築学(2019)278346672
応用生物学(2020)332448823
応用化学(2020)246321619
電子システム工学(2020)299358690
情報工学(2020)303383720
機械工学(2020)269361704
デザイン・建築学(2020)268352670
応用生物学(2021)317423783
応用化学(2021)251315614
電子システム工学(2021)301358716
情報工学(2021)309368722
機械工学(2021)280350707
デザイン・建築学(2021)265347668
応用生物学(2022)287473798
応用化学(2022)206362613
電子システム工学(2022)270405699
情報工学(2022)261442760
機械工学(2022)250401705
デザイン・建築学(2022)221355646

後期試験

過程(年度)共通テスト
(センター試験)
   2次      総合   
応用生物学(2018)290275591
応用化学(2018)289263588
電子システム工学(2018)379305765
情報工学(2018)395372823
機械工学(2018)374292741
デザイン・建築学(2018)35256556
応用生物学(2019)286277591
応用化学(2019)286231568
電子システム工学(2019)420253706
情報工学(2019)426303763
機械工学(2019)418228683
デザイン・建築学(2019)48156556
応用生物学(2020)295276601
応用化学(2020)289243571
電子システム工学(2020)397285737
情報工学(2020)375266737
機械工学(2020)381181636
デザイン・建築学(2020)47165556
応用生物学(2021)271210531
応用化学(2021)278243567
電子システム工学(2021)371284743
情報工学(2021)398338802
機械工学(2021)401314762
デザイン・建築学(2021)46896612
応用生物学(2022)248270558
応用化学(2022)255245550
電子システム工学(2022)362304736
情報工学(2022)362401705
機械工学(2022)358300724
デザイン・建築学(2022)222159440

京都工芸繊維大学に受かる対策3
入試科目別の対策を知ろう

英語(前期日程のみ 120分)

大問1 : 数年前は、長文を読んで、ほとんど設問に英語で答えるという方式でしたが、近年、初めの設問は記号で、最後の設問で、読んだ長文のまとめやそれに対する意見をちょっとした英作文で書くというように、英語で答える部分が減少する傾向です。

2022年度の問題では、かなり長めの長文を1つ読み、小問4問からなる8つの英文で書かれた設問(合計32問)に〇×で答えるだけというシンプルなものになりました。長文がかなり長く、〇か×かを吟味するのも大変で、時間がかかる上、配点比率がそれほど高くなく、完全解答かどうかも不明のため、最後に解くのが得策です。(配点比率35%)

大問2 : この大問の出題傾向にあまり変化はなく、長文を読んで、その内容について、日本語で問われるので、それに日本語の文章で答える形式です。2022年度の問題では、比較的取り掛かりやすく、配点比率も最も高いので、得点の取りどころです。(配点比率40%)

大問3 : 毎年、与えられたテーマに対し、150-200語の英作文で答えるという形式の問題となっています。具体例や理由を述べるように要求されます。ほかの大学の英語の入試問題と比べても、理系としてはトップクラスの語数を要求してくるので、対策(様々なテーマでの練習)が必要です。(他 東京大学60-80語, 京都大学100語, 大阪大学70-80語, 神戸大学計100語)

数学(120分)

前期日程よりも後期日程がやや難易度高めになっています。大問4つで構成されていて少なくとも1つは、毎年、関数、およびその微分積分に絡んだ問題が出題されています。整数の分野の証明問題も出題される傾向が高いです。そのほかには、確率、図形(ベクトル)、複素数など幅広く出題されています。なお、複数の分野にまたがった融合問題も多く出題されています。

物理

前期日程は大問3つで90分、後期日程は大問2つで60分(ともに1大問あたり30分)です。

大問1 : 力学/物体の運動。年によってさまざまで、運動の基本法則を使って解ける問題が多く、難易度も年ごとに大きく異なります。中には、応用問題もあります。2022年度の前期日程のこの大問は、頻出の2物体系で、比較的容易だったので、満点を狙うことが可能です。

大問2 : 電磁気学。稀にほかの分野が出題されることもありますが、この大問では、電磁気学を扱うことが多いです。一般に電磁気学は、出題されることが決まっているといわれていますが、考えさせられる問題も一部出題されることがあります。後期日程では、ほかの分野が出題される可能性も高いです。

大問3 : 熱力学or波動or原子。前期日程のみに存在する大問で、何が問われるか予想しづらいですが、過去の出題傾向の確率的には、原子物理が問われる可能性は低いといえます。ただ、出題されても落ち着いて解けるようにしておく必要があります。

この大問では、初めて見るような問題が出題されやすい傾向もありますが、誘導や高校までの知識を使えば、解けるようになっていることが多いです。