大学受験専門の予備校・塾のラクヨビNEXTが、毎年合格者を輩出している経験をもとに、大阪大学に受かる方法を紹介していきます。
学部数の多さゆえに多種多様なバックグラウンドを持つ人が集まる大阪大学への合格にラクヨビNEXTが導きます!
この記事を読むと以下の悩みが解決されます!
- 大阪大学の入試方式の利用の仕方がわかります。
- 大阪大学の偏差値・合格最低点から見方がわかります。
- 大阪大学の入試科目ごとの対策方法がわかります。
目次
大阪大学に受かる対策1
入試方式を知ろう
大阪大学の入試方式
大阪大学には、「一般選抜」と「総合型選抜・学校推薦型選抜」の2つの選抜方式があります。
下記の表の通り、入学者の大半が一般選抜を通過して大阪大学に入学します。
選抜方式 | 一般選抜 | 総合型選抜・学校推薦型選抜 |
---|---|---|
募集人員 | 2878名 | 360名 |
大阪大学の一般入試には後期日程がありません。つまり、前期日程で合格を掴み取らなければならないということになります。
総合型選抜・学校推薦型選抜とは
大学入学共通テストの結果と、志願者の能力、意欲、適性を多面的・総合的に評価し、選抜を行う入試方式です。
高等学校などで主体的に学ぶ態度と能力を身につけた、将来のグローバルリーダーの卵である意欲的な人や、グローバル社会の下で活躍できる優秀な人材を、より多様に募集することを目的とした入試です。
総合型選抜・学校推薦型選抜について | 大阪大学 総合型選抜・学校推薦型選抜サイト (osaka-u.ac.jp)
選抜では、大学入学共通テストの結果に加えて、小論文や面接、口頭試問などが課せられます。例えば、理学部の総合型選抜(研究奨励型)では、口頭試問において10分間の研究成果のプレゼンテーションが求められます。まさに、志願者の学びへの主体性を重視した選抜方式といえるでしょう。
選抜における評価項目は各学部ごとに異なるため、募集要項をよく確認しましょう。
- 大阪大学の入試方式には一般入試と総合型選抜・学校推薦型選抜があります。
- 総合型選抜・学校推薦型選抜では、志願者の学びへの主体性をアピールできます。
大阪大学に受かる対策2
偏差値・合格最低点の見かた・考え方
2022年度入試結果(前期試験)
学部 | 共通テスト ボーダー[%] | 倍率(前年度倍率) |
文 | 76% | 2.6(2.8) |
人間科学 | 77% | 2.6(2.0) |
法(法) | 75% | 2.3(1.8) |
経済 | 75% | 3.0(2.5) |
外国語(英) | 73% | 2.2(1.8) |
理(物理) | 75% | 2.4(2.4) |
工(応用理工) | 73% | 2.3(1.9) |
基礎工(システム科学) | 74% | 1.9(2.4) |
医(医) | 84% | 2.6(2.5) |
歯 | 74% | 2.0(2.3) |
薬 | 77% | 2.6(2.0) |
入試結果からみる大阪大学のレベル
2022年の(難しかったと言われる)共通テストのボーダーは73~84%であることから、2022年の共通テストをこれから解くという受験生は、70%程度をまずは目標にしてやってみましょう。受験本番前の時期であれば、75%程度とれるようになっておきたいです。
倍率をみてみると、学部ごとに変化はありますが、おおむね2倍程度となっています。唯一、経済学部のみが3倍以上となっていることから、人気の学部であるといえるかもしれません。また、2022年度は共通テストの難化により受験生の動向が変わったことが考えられます。今後の入試でも倍率が揺れ動く可能性が十分あるため、今年度の倍率にとらわれすぎないようにしましょう。
大阪大学の偏差値
学部 | 前期試験偏差値 |
文 | 65.0 |
人間科学 | 65.0 |
法 | 65.0 |
経済 | 65.0 |
外国語 | 57.5~62.5 |
理 | 60.0~62.5 |
工 | 60.0~62.5 |
基礎工 | 60.0~62.5 |
医 | 57.5~70.0 |
歯 | 60.0 |
薬 | 62.5 |
偏差値からみた大阪大学のレベル
大阪大学のレベルは旧帝国大学(東京大学・京都大学・北海道大学・東北大学・名古屋大学・大阪大学・九州大学)でみると、東京大学、京都大学に次ぐ偏差値の高さです。
大阪大学の2022年度の合格最低点
前期試験
学部 | 共通テスト (センター試験) | 二次試験 | 総合 |
文 | 171.82 | 235.00 | 446.12 |
人間科学 | 442.50 | 370.00 | 875.00 |
法(法) | 317.50 | 274.00 | 646.00 |
経済(C配点) | 209.41 | 194.66 | 430.48 |
外国語(英) | 93.92 | 317.33 | 436.44 |
理(数) | 182.87 | 375.25 | 608.87 |
工(応用自然) | 197.00 | 334.50 | 562.99 |
基礎工(電子物理化学) | 334.00 | 189.74 | 793.00 |
医(医) | 384.75 | 1064.00 | 1504.25 |
歯 | 273.00 | 666.00 | 1000.50 |
薬 | 288.50 | 351.00 | 675.35 |
大阪大学に受かる対策3
入試科目別の対策を知ろう
英語(90分)(文学部は105分、外国語学部は120分)
大問1 : 英文和訳
例年、小問が2題出題されます。内容は科学的なものから哲学的なものまでさまざまです。
大阪大学の英文和訳の特徴は、訳を要求される一文一文が比較的長い点にあります。2020年度入試では、一文が41語の英文を和訳する問題が出題されています。したがって、語彙力はもちろんのこと、細かな部分まで文構造をつかみ、解答に書き表すことが高得点へのカギとなります。
大問2 : 長文読解
文中の単語の意味を問う問題、下線部の説明問題、理由の説明問題、内容一致問題といった形式の問題が出題されます。文章はそれほど難解なものではない一方、試験時間に余裕がありません。速く・正確に読み解く力を身に着けることが求められます。
大問3 : 英作文
テーマに対する自分の意見を記述する出題形式です。2022年度入試では、指定語数が80語程度と前年度以前の指定語数から10語増えました。70~80語という限られた語数の中で、自分の主張とそれを支える論拠を示さなければなりません。難しい表現を使おうとせず、「中学生でも理解できる文章を書くこと」を念頭において英文を書くことがポイントです。
大問4 : 和文英訳
こなれた日本語の文章の和訳を要求される傾向があります。単語帳には載っていない日本語やいかにも日本語らしい表現が見られます。単なる和文英訳の力だけでなく、難しい日本語を平易な日本語に変換する国語力も求められます。
文系数学(90分)
例年、大問3題出題されるため、1題あたり30分が目安になります。
難易度は年度によってばらつきますが、比較的標準レベルの問題が出題される傾向にあります。頻出分野は微分・積分分野です。2017年度から2021年度の5年間のうち、2019年度を除いて毎年微分・積分に関わる問題が出題されています。また、融合問題の出題も多いため、一見複雑に思われる問題でも、各分野の基礎知識を組み合わせることができれば、完答を狙うこともそれほど難しくないでしょう。
国語(90分)(文学部は120分)
文学部以外の文系学部は大問3題構成、文学部は大問4題構成です。
小説問題と漢文は文学部の問題でのみ出題されます。また、小説問題は非常に難易度が高いです。文学部を除く文系学部共通の問題は、評論問題2題と古文の問題が1題です。評論問題では、幅広い分野から出題され、難しい概念や思想がテーマになることもあるため、難題です。文章を理解するだけでなく、自分の言葉で説明することができる力も必要となります。一方、古文は、現代文に比べると難易度が下がるため得点源となります。基礎的な古文単語などを確実に頭に入れ、演習で力を伸ばしましょう。また、大阪大学の古文では、和歌の問題が出題されたこともあることから、和歌の読解にも力を入れる必要があるでしょう。