大学受験専門の予備校・塾のラクヨビNEXTが、毎年合格者を輩出している経験をもとに、京都教育大学に受かる方法を紹介していきます。
教員養成に強いことで有名な京都教育大学への合格にラクヨビNEXTが導きます!
この記事を読むと以下の悩みが解決されます!
- 京都教育大学の入試方式の利用の仕方がわかります。
- 京都教育大学の偏差値・合格最低点から見方がわかります。
- 京都教育大学の入試科目ごとの対策方法がわかります。
目次
京都教育大学に受かる対策1
入試方式を知ろう
京都教育大学の入試方式
京都教育大学では14の教育課程で学びます。選抜方法は一般選抜と学校推薦型選抜、学校推薦型選抜(地域指定)の3つが設けられています。
下記の表の通り、学校推薦型選抜は一般選抜や学校推薦型選抜(地域指定)よりも倍率が高くなっています。
一般選抜 | 学校推薦型選抜 | 学校推薦型選抜(地域指定) |
---|---|---|
1.8倍 | 2.9倍 | 1.8倍 |
学校推薦型選抜とは
特に京都教育大学への入学を希望し、学業成績、人物がともに優れ、出身学校長が責任をもって推薦できる者を対象として、入学定員の一部について、大学入学共通テスト及び個別学力検査を免除して選抜を行う入試です。
以上の内容になっており、学力試験は免除され、小論文と面接で選抜が行なわれます。
学校推薦型選抜(地域指定)とは
学校推薦型選抜と試験内容などは変わりませんが、京都府内の高等学校等を対象とした選抜入試です。
学校推薦型選抜の募集人数が82名なのに対し、学校推薦型入試(地域指定)では募集人数が20名と少ないのが特徴です。(令和4年度)
学校推薦型選抜・学校推薦型選抜(地域指定)ともに
受験時期:①出願期間 10月下旬~11月上旬
②試験実施日 12月上旬 合格発表 12月中旬 入学手続き 1月上旬
受験方法:面接・小論文
- 京都教育大学の入試方式には一般入試に加えて、学校推薦型選抜と学校推薦型選抜(地域指定)があります。
- 学校推薦型選抜・学校推薦型選抜(地域指定)の試験科目は面接と小論文です。
京都教育大学に受かる対策2
偏差値・合格最低点の見かた・考え方
2022年度入試結果(前期試験)青線で示している部分は、ボーダーラインが公表されていないため平均点の割合を示しています。
課程 | 共通テスト ボーダー[%] | 二次試験得点率 ボーダー[%] | 合計得点率 ボーダー[%] | 偏差値 |
教育学専攻 | 57.7 | 60.5 | 60.7 | 54 |
幼児教育専攻 | 66.8 | 70.1 | 64.4 | 55 |
発達障害教育専攻 | 60.9 | 66.5 | 56.2 | 55 |
国語領域専攻 | 57.6 | 60.2 | 59.5 | 54 |
社会領域専攻 | 60.2 | 59.0 | 62.0 | 54 |
英語領域専攻 | 56.1 | 46.5 | 55.2 | 57 |
数学領域専攻 | 53.8 | 52.5 | 59.7 | 54 |
理科領域専攻 | 51.7 | 42.0 | 56.3 | 53 |
技術領域専攻 | 55.1 | 64.4 | 53.3 | 51 |
家庭領域専攻 | 51.6 | 56.7 | 54.2 | 52 |
美術領域専攻(美術分野) | 61.0 | 82.1 | 65.6 | 51 |
美術領域専攻(書道分野) | 54.4 | 74.1 | 62.6 | 50 |
音楽領域専攻 | 63.9 | 78.6 | 63.5 | 52 |
体育領域専攻 | 58.1 | 48.6 | 55.8 | 53 |
2022年度入試結果(後期試験)青線で示している部分は、ボーダーラインが公表されていないため平均点の割合を示しています。
課程 | 共通テスト ボーダ[%] | 二次試験得点率 ボーダー[%] | 合計得点率 ボーダー[%] | 偏差値 |
幼児教育専攻 | 57.3 | 81.2 | 68.3 | 56 |
発達障害教育専攻 | 59.4 | 80.5 | 65.9 | 56 |
社会領域専攻 | 70.4 | 68.7 | 68.3 | 55 |
英語領域専攻 | 63.0 | 70.3 | 65.9 | 58 |
数学領域専攻 | 67.1 | 68.5 | 67.4 | 56 |
理科領域専攻 | 60.2 | 70.8 | 58.3 | 55 |
美術領域専攻(美術分野) | 60.8 | 78.5 | 67.9 | 52 |
音楽領域専攻 | 59.3 | 77.0 | 68.1 | 53 |
体育領域専攻 | 57.8 | 61.2 | 57.0 | 54 |
入試結果からみる京都教育大学のレベル
共通テストでは国語と英語が全課程共通の入試科目であり、地歴、公民、数学、理科は課程により受験科目や選択できる科目が異なります。また、国公立大学では珍しくほとんどの課程で数学が、数Ⅰ・数A・数ⅠAから1つ、数Ⅱ・数B・数ⅡBからもう1つ選択できます。詳しくは、大学が出している入試科目一覧をご覧ください。
2022年の(難しかったと言われる)共通テストのボーダーは51.6~57.7%であり、合計得点のボーダーが53.3~65.6%であることから、2022年の共通テストをこれから解くという受験生は、55%程度をまずは目標にしてやってみましょう。受験本番前の時期であれば、65%程度とれるようになっておきたいです。
京都教育大学の偏差値(後期試験が行われていない課程もあります。)
課程 | 前期試験偏差値 | 後期試験偏差値 |
教育学専攻 | 54 | |
幼児教育専攻 | 55 | 56 |
発達障害教育専攻 | 55 | 56 |
国語領域専攻 | 54 | |
社会領域専攻 | 54 | 55 |
英語領域専攻 | 57 | 58 |
数学領域専攻 | 54 | 56 |
理科領域専攻 | 53 | 55 |
技術領域専攻 | 51 | |
家庭領域専攻 | 52 | |
美術領域専攻(美術分野) | 51 | 52 |
美術領域専攻(書道分野) | 50 | |
音楽領域専攻 | 52 | 53 |
体育領域専攻 | 53 | 54 |
偏差値からみた京都教育大学のレベル
偏差値からみた京都教育大学のレベルは関西圏の教育大学でみると、大阪教育大学>京都教育大学>兵庫教育大学≧滋賀大学教育学部>奈良教育大学のようなイメージとなります。二次試験の結果や偏差値をみると後期は首都圏の教育大学や大阪教育大学前期不合格者などが受験し、少しレベルが上がっていると考えられます。
京都教育大学の過去5ヵ年の合格最低点 青線で示している部分は、合格最低点が公表されていないため平均点を示しています。
前期試験
過程(年度) | 共通テスト (センター試験) | 2次 | 総合 |
教育学専攻(2018) | 607 | 211 | 831 |
幼児教育専攻(2018) | 612 | 194 | 806 |
発達障害教育専攻(2018) | 558 | 164 | 784 |
国語領域専攻(2018) | 553 | 203 | 807 |
社会領域専攻(2018) | 593 | 216 | 861 |
英語領域専攻(2018) | 502 | 177 | 716 |
数学領域専攻(2018) | 621 | 148 | 826 |
理科領域専攻(2018) | 528 | 144 | 769 |
技術領域専攻(2018) | 599.3 | 179.5 | 741 |
家庭領域専攻(2018) | 556 | 214 | 799 |
美術領域専攻(美術分野)(2018) | 347 | 327 | 801 |
美術領域専攻(書道分野)(2018) | 400.5 | 502.5 | 903.0 |
音楽領域専攻(2018) | 538.4 | 318.6 | 807 |
体育領域専攻(2018) | 507 | 295 | 830 |
教育学専攻(2019) | 653 | 235 | 945 |
幼児教育専攻(2019) | 659 | 270 | 963 |
発達障害教育専攻(2019) | 621 | 237 | 869 |
国語領域専攻(2019) | 648 | 260 | 973 |
社会領域専攻(2019) | 653 | 204 | 933 |
英語領域専攻(2019) | 651 | 124 | 843 |
数学領域専攻(2019) | 654 | 221 | 914 |
理科領域専攻(2019) | 643 | 196 | 916 |
技術領域専攻(2019) | 545 | 217 | 792 |
家庭領域専攻(2019) | 567 | 208 | 839 |
美術領域専攻(美術分野)(2019) | 372 | 306 | 799 |
美術領域専攻(書道分野)(2019) | 426.3 | 502.5 | 928.8 |
音楽領域専攻(2019) | 614.1 | 319.6 | 894 |
体育領域専攻(2019) | 536 | 257 | 843 |
教育学専攻(2020) | 600 | 251 | |
幼児教育専攻(2020) | 523 | 265 | 838 |
発達障害教育専攻(2020) | 602.9 | 297.2 | 775 |
国語領域専攻(2020) | 615 | 263 | 930 |
社会領域専攻(2020) | 608 | 215 | 892 |
英語領域専攻(2020) | 638 | 158 | 830 |
数学領域専攻(2020) | 565 | 221 | 828 |
理科領域専攻(2020) | 579 | 209 | 836 |
技術領域専攻(2020) | 559 | 210 | 854 |
家庭領域専攻(2020) | 589 | 220 | 857 |
美術領域専攻(美術分野)(2020) | 379 | 294 | 751 |
美術領域専攻(書道分野)(2020) | 475.8 | 450.0 | 925.8 |
音楽領域専攻(2020) | 536.0 | 316.9 | 748 |
体育領域専攻(2020) | 489 | 273 | 783 |
教育学専攻(2021) | 587 | 228 | 881 |
幼児教育専攻(2021) | 644.3 | 289.0 | 895 |
発達障害教育専攻(2021) | 545 | 245 | 841 |
国語領域専攻(2021) | 598 | 240 | 890 |
社会領域専攻(2021) | 581 | 208 | 865 |
英語領域専攻(2021) | 575 | 146 | 821 |
数学領域専攻(2021) | 596 | 205 | 849 |
理科領域専攻(2021) | 467 | 167 | 681 |
技術領域専攻(2021) | 536 | 200 | 788 |
家庭領域専攻(2021) | 540 | 224 | 791 |
美術領域専攻(美術分野)(2021) | 457.5 | 401.8 | 859.3 |
美術領域専攻(書道分野)(2021) | 411.0 | 427.5 | 838.5 |
音楽領域専攻(2021) | 592.7 | 315.4 | 860 |
体育領域専攻(2021) | 470 | 274 | 793 |
教育学専攻(2022) | 520 | 242 | 790 |
幼児教育専攻(2022) | 601.3 | 280.5 | 838 |
発達障害教育専攻(2022) | 548.7 | 266.2 | 731 |
国語領域専攻(2022) | 519 | 241 | 774 |
社会領域専攻(2022) | 542 | 236 | 807 |
英語領域専攻(2022) | 505 | 186 | 718 |
数学領域専攻(2022) | 485 | 210 | 777 |
理科領域専攻(2022) | 466 | 168 | 718 |
技術領域専攻(2022) | 496.4 | 257.8 | 693 |
家庭領域専攻(2022) | 465 | 227 | 705 |
美術領域専攻(美術分野)(2022) | 427.4 | 328.6 | 722 |
美術領域専攻(書道分野)(2022) | 381.3 | 370.8 | 752.0 |
音楽領域専攻(2022) | 511.3 | 314.4 | 763 |
体育領域専攻(2022) | 430 | 243 | 726 |
後期試験
過程(年度) | 共通テスト (センター試験) | 2次 | 総合 |
国語領域専攻(2018) | 582.2 | 466.8 | 968 |
英語領域専攻(2018) | 580.8 | 325.5 | |
数学領域専攻(2018) | 837.3 | 209.2 | 716 |
理科領域専攻(2018) | 860.1 | 254.1 | 733 |
体育領域専攻(2018) | 896.3 | 330.9 | 861 |
国語領域専攻(2019) | 681.8 | 382.8 | |
英語領域専攻(2019) | 731.3 | 277.8 | |
数学領域専攻(2019) | 690.3 | 186.3 | 799 |
理科領域専攻(2019) | 699.9 | 264.3 | 915 |
体育領域専攻(2019) | 633.0 | 321.2 | 886 |
国語領域専攻(2020) | 692.2 | 432.2 | 1021 |
英語領域専攻(2020) | 662.3 | 274.2 | 781 |
数学領域専攻(2020) | 592.7 | 169.5 | 629 |
理科領域専攻(2020) | 655.0 | 282.0 | |
体育領域専攻(2020) | 618.6 | 293.8 | 852 |
幼児教育専攻(2021) | 245.5 | 240.0 | 485.5 |
発達障害教育専攻(2021) | 517.0 | 328.0 | 845.0 |
社会領域専攻(2021) | 708.4 | 422.0 | 1061 |
英語領域専攻(2021) | 619.5 | 430.0 | 1049.5 |
数学領域専攻(2021) | 623.4 | 194.0 | 742 |
理科領域専攻(2021) | 631.3 | 305.9 | 805 |
音楽領域専攻(2021) | 407.0 | 474.8 | 881.8 |
体育領域専攻(2021) | 515.3 | 322.5 | 767 |
幼児教育専攻(2022) | 200.7 | 243.7 | 444.3 |
発達障害教育専攻(2022) | 535.0 | 322.0 | 857.0 |
社会領域専攻(2022) | 634.2 | 412.6 | 1025 |
英語領域専攻(2022) | 567.0 | 421.8 | 988.8 |
数学領域専攻(2022) | 604.3 | 205.5 | 809.8 |
理科領域専攻(2022) | 542.2 | 212.6 | 700 |
美術領域専攻(美術分野)(2022) | 365.0 | 314.0 | 679.0 |
音楽領域専攻(2022) | 356.3 | 462.0 | 818.3 |
体育領域専攻(2022) | 462.5 | 306.0 | 741 |
京都教育大学に受かる対策3
入試科目別の対策を知ろう
課程によって入試科目が異なるので受験する領域の科目を調べよう。
国語・小論文
小論文:課程によって字数やテーマが異なります。テーマは、いずれも専攻分野にかかわりの深い内容が取り上げられています。新聞記事や親書などで、専攻分野に関する基本的知識や時事的トピックを把握し、自分の意見を持っておくことが大切です。
作文 : 与えられたテーマについて意見を論述するもので、筋道立ててものごとを考え、それを適切な言葉で文章に組み立てる力が必要となります。例年資料としてグラフや図、俳句が与えられます。資料の読み取りだけでなく、授業計画の立案力も問われています。添削指導を受けたり、新聞の概説などの模範的な文章に日ごろから触れるなど、文章作成のコツをつかむことが大切です。
現代文 : 文化や言語などに関して論じた評論からの出題が多いですが、小説から出題されることもあります。表現は概して平易で、長さも標準的なものです。設問は内容説明が中心ですが、本文の語句を利用してまとめるものばかりではなく、自分の言葉で説明しなければならない場合もあります。漢字の書き取り・読みは必出です。まず、基本として記述問題を中心とした標準的な問題集を精力的に解いていき、文章量や問題を解くことに慣れておくのが良いでしょう。また、小説問題では共通テストの小説問題で慣れておき、記述問題に対応できるようにしておきましょう。
古文:中古・中世の有名出典からの出題が続いており、近世の作品はあまり出題されていません。年度により和歌に関する出題もあります。文章は標準的なもので、総じて短いです。設問は語彙などの基本的なものから深い読解力の必要な本格的なものまで含まれています。口語訳・内容説明・文法が頻出です。重要古語の暗記や古典文法・古典常識の理解・暗記などの古文学習の基本をしっかり押さえ、有名出典を素材とした問題を数多く解きましょう。また、基礎~標準レベルの問題集によく取り上げられているような、入試頻出箇所にはできるだけ多く当たっておくのが望ましいです。
漢文:思想や史伝などから出題されています。文章は総じて短く、内容も標準的なものが選ばれています。設問も訓点、読み、口語訳、書き下し文、内容説明などのオーソドックスなものがほとんどです。再読文字・句形・重要漢語・助字といった漢文学習の基本をしっかり押さえ、標準~やや難レベルの問題集に取り組むことがよいでしょう。また、問題を解くだけでなく、訓点を施したり、書き下し文に改めるといった基本的な学習が効果的です。
面接
集団面接です。希望する課程に沿った質問がされるため、受験勉強をしていれば答えられる質問もあります。しかし、最新の時事的な問題は教科書に載っていないため、新聞などを読んでおくとよいでしょう。また、身だしなみや話すスピード、言葉遣いももう一度確認することが大切です。
物理
前期日程は大問3つで90分、後期日程は大問2つで60分(ともに1大問あたり30分)です。
大問1 : 力学/物体の運動。年によってさまざまで、運動の基本法則を使って解ける問題が多く、難易度も年ごとに大きく異なります。中には、応用問題もあります。2022年度の前期日程のこの大問は、頻出の2物体系で、比較的容易だったので、満点を狙うことが可能です。
大問2 : 電磁気学。稀にほかの分野が出題されることもありますが、この大問では、電磁気学を扱うことが多いです。一般に電磁気学は、出題されることが決まっているといわれていますが、考えさせられる問題も一部出題されることがあります。後期日程では、ほかの分野が出題される可能性も高いです。
大問3 : 熱力学or波動or原子。前期日程のみに存在する大問で、何が問われるか予想しづらいですが、過去の出題傾向の確率的には、原子物理が問われる可能性は低いといえます。ただ、出題されても落ち着いて解けるようにしておく必要があります。
この大問では、初めて見るような問題が出題されやすい傾向もありますが、誘導や高校までの知識を使えば、解けるようになっていることが多いです。